フリーランスからWeb・UI/UXデザイナーを目指すのはどうなのか?

フリーランスからWeb・UI/UXデザイナーを目指すのはどうなのか?

こんな方に向けて書いたよ
  • 未経験からWebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指しています
  • フリーランスのWebデザイナー、UI/UXデザイナーも魅力的!
  • だけど、いきなりフリーランス目指すのってどうなの?
この記事の内容だよ
  • 未経験からいきなりフリーランスのWebデザイナー、UI/UXデザイナーになるのは、結構リスク高いよ
  • 個人的には、会社員のWebデザイナー、UI/UXデザイナーを経験してからフリーランスになるのがおすすめだよ

詳しく見ていきましょう。

めがね

はじめに

ぼく
ぼく

Webデザイン、UI/UXデザインは楽しいなぁ!
お金も稼げるし、このままフリーランスになっちゃおうかなぁ!
実務経験ないけど)

先生
先生

あー、悪いが、
実務未経験でいきなりフリーランスになるのは、
あまりおすすめせんぞ。

ぼく
ぼく

あ、まじすか…

先生
先生

会社だと収入が安定しているし、
先輩デザイナーのもとでOJTでデザインの腕を磨けるから、
効率よく成長できるんじゃ(もちろん会社にもよるが…)

まずは会社で実務を経験した方が、キャリアも安定するぞい。

ぼく
ぼく

うっす。

未経験からWebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指していると、
最初からフリーランスになるのもアリなんじゃない?
と思ったことはないでしょうか?

ぼくは26歳の時に未経験から事業会社のUI/UXデザイナーに転職し、
4年くらい勤めた後、1年半ほどフリーランスを経験しました。
フリーランス時代は、一応生活できるだけのお金はいただけたし、
文字通りフリーな働き方ができて楽しかったです。

ですが、未経験からいきなりフリーランスを目指すのは、個人的にはあまりおすすめしません
強い信念がないと、デザイナーとしてうまく成長できないし、
収入も安定しにくいので、結構リスクが高いです。
基本的には、企業のwebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指すことをおすすめします。

このページでは、「未経験からいきなりフリーランスのWebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指すのはどうなのか!?」について、ぼくなりの考えをまとめてみました。

何かしら参考になれば幸いです。

MEMO

会社員を経験せず、フリーランスからスタートして成功しているデザイナーさんもいらっしゃいますが、学生時代からWebデザイン、UI/UXデザインに携わっていたり、かなりガッツのある方が多い印象です。

少しかじった程度で、フリーランスでやっていけるほど、Webデザイン・UI/UXデザインは甘くないです。きちんとプロのもとで修行し、腕を磨きましょう

Webデザイナー、UI/UXデザイナー界隈では、20代=デザインスキルを磨く時期」「30代=マネージャーとよく言われます。なので、20代になるべく上質な経験をし成長することが、キャリア上とても大切です。

いきなりフリーランスのWeb・UI/UXデザイナーになるのは結構危険

上でも述べましたが、未経験からいきなりフリーランスのwebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指すのは、結構リスクを伴います。

その理由は次の5点です。

  • 正しいデザインスキルが身につきにくい
  • 安定した収入が得られにくい
  • 高い自己管理力が求められる
  • デザイン以外の業務が多い
  • 審査とかが通りにくい
ぼく
ぼく

それぞれ見ていきましょう

正しいデザインスキルが身につきにくい

フリーランスだと、文字組みや配色といった基本的なデザインスキルが、きちんと身につかないリスクがあります。

その理由は、大きく次の2点です。

  • デザイナーとの密な関係性が作りにくい
  • デザインが拙くても、クライアントが喜んでくれる

デザイナーとの密な関係性が作りにくい

会社でWebデザイナー、UI/UXデザイナーとして働く場合、大体は先輩デザイナーがいて、業務の中でデザインのあれこれを学べます。

しかしフリーランスだと、自分でコネクションを作らない限り、熟練のデザイナーからデザインを学べません
仮にコネクションができても、ビジネスライクな関係になり、何でも聞ける雰囲気にならない場合もあります。

デザインの上達において、上手い人から直接教わるのは、めちゃくちゃ大切です。

ぼく
ぼく

デザイン作ってみたんですけど、どうすかね?

先輩デザイナー
先輩デザイナー

うーん、ちょっと視線が散るんだよね。
ここをもう少し色薄くして、
強度バランスを整えるといい感じにならんかな?

ぼく
ぼく

あざます!ちょっと試してみます!

こんな感じで、自分の作ったデザインをブレストダメ出し手直し、を何度も何度も繰り返すことで、徐々にデザインが上手くなってきます。

会社員Webデザイナー、UI/UXデザイナーだと、この光景は日常茶飯事ですが、フリーランスだとなかなか難しかったりします。

MEMO

デザインは一朝一夕で上手くなれるものではありません。
我流でもある程度は上達はしますが、やはりプロのデザイナーの元で切磋琢磨したほうが、圧倒的に成長の質とスピードが高いです。

デザインが拙くても、クライアントが喜んでくれる

デザインのリテラシーがあまりないクライアントだと、
デザインレベルが拙くても、OKが出てお金をいただける場面があります

クライアント
クライアント

デザインよくわからないけど、いつも頑張ってくれてるから、これでOKよ〜。

ぼく
ぼく

あざっす!(ヤッタネ!)

これはこれで良い面もあるのですが、Webデザイナー、UI/UXデザイナーとしては、

ぼく
ぼく

お、これでお金もらえるんだったら、全然いいじゃん!
俺のデザイン、イケてるんじゃね?

みたいな、いわゆる天狗状態になってしまい、
デザインのスキルアップを疎かにしたり、変な方向に成長してしまいがちです。
(自分も一時期そうなりかけました)

クライアントのOK/NGとは別に、先輩デザイナーによるデザインレビューがあった方が良いです。

MEMO

正直、デザインが拙くても、クライアントと良好な関係が築けたり、ある程度フリーランスで食っていくことはできると思います。
ただ、長い目で見た時に、デザインレベルが上がっていないと、キャリアの幅が狭くなったり、案件獲得も安定しなくなってきます
特に若いうちは、しっかりデザインスキル向上に向き合った方がいいと思います。

安定した収入が得られにくい

フリーランスだと、案件は自分で獲得しないといけません。
また、案件数も時期によって波があり、収入がある月もあれば、ゼロの月もあります。(ぼくも収入ゼロの月とかありました)

特に未経験のwebデザイナー、UI/UXデザイナーだと、スキルが未熟で信頼も浅いので、案件が獲得しづらいです。
頑張って案件を獲得しても、継続してお仕事をいただけない場合もあり、生活が安定するまでに時間がかかると思います。

ぼく
ぼく

これはこれでいい経験になったりもするのですが、やや無謀で、効率が悪い気もします。

高い自己管理力が求められる

フリーランスは良くも悪くも、自由です。
昼まで寝て、夕方から仕事をしても、誰にも何も言われません。
どんな案件をするかも自由ですし、自分のスキルアップのための活動も、自分次第です。

逆を言うと、自分を律し、自分で物事を決めて自発的に行動しないと、
Webデザイナー、UI/UXデザイナーとして未熟なまま終わってしまいます

フリーランスはやってみるとよく分かりますが、思った以上に、規則正しくするのが大変です。

初めの頃
初めの頃

(フリーランスになったら、朝早く起きて運動して、勉強した後に仕事して、夕方には終えて…)

…なんて、みんな最初は思うのですが、
いざやってみると、3〜4日くらいで崩壊します(笑)

数日後…
数日後…

今日も昼まで寝てしまったあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )

ですので、「自分は絶対に自己管理しっかりできる!」という強い覚悟がないと、
中途半端にデザイナー人生を終えてしまうので、要注意です。

デザイン以外の業務が多い

フリーランスだと、確定申告や契約書類の作成など、
ビジネスにまつわる事務処理を自分でやらなくてはいけません

経験としてはすごく良いのですが、事務処理に終われて1日が終わる、なんてことも結構あります。
「デザインに専念してればOK」というような環境ではないので、注意が必要です。

ぼく
ぼく

特にフリーランス初期だと、確定申告のやり方や経費の付け方など、理解するのに結構苦労すると思います(ぼくも時間かかりました)

審査とかが通りにくい

フリーランスになると、賃貸の契約やクレカの発行など、審査がすんなり通らなくなったりします。

理由は、会社員に比べ、フリーランスは支払い能力が低いと見なされているからです。

ぼくもフリーランス時代に、引越しで賃貸マンションを契約しようとしたときに、

不動産屋
不動産屋

えー、フリーランスだと、契約の審査通るか微妙なので、
通帳残高のコピーか、年間の損益表を出してもらえますか…?
(支払い能力があるかを見たいので)

ぼく
ぼく

おー、まじすか。。

…ということがありました。
(幸い貯金が結構あったのと、売上もまあまあ立っていたので、審査は大丈夫でした)

特に未経験からフリーランスのWebデザイナー、UI/UXデザイナーになると、会社員の経歴がなく、安定した売上も出しにくいので、より立ち回りが苦しくなってきます。

MEMO

海外だとフリーランスは一般的で、社会的地位も低くないようですが、日本だとまだまだ会社員の方が一般的で、フリーランスは少数派な印象があります
世間的にも、会社員の方が社会的地位が上、フリーランスは下、みたいな風潮があり、ちょっと生活しにくい感じがあります。

どうしてもフリーランスからWeb・UI/UXデザイナーを目指したいのなら…

それでも「未経験からフリーランスのwebデザイナー、UI/UXデザイナーになりたい!」というのであれば、次の5点を意識すると良いと思います。

  • 現役先輩デザイナーとのコネクションを作る
  • 最低限のデザイン・コーディングスキルは身につける
  • とにかく勉強やトレースを欠かさない
  • 案件は選り好みせず、とにかく何でもやる
  • 会計ソフトを入れる

現役先輩デザイナーとのコネクションを作る

まずは、現役で働く先輩デザイナーとのコネクションを作り、
デザインの相談ができる体制を作りましょう。

知り合いのつてでもいいですし、Webデザイン、UI/UXデザインのワークショップや、デザイナーの交流会に参加するでもいいです。
とにかく、「何でも聞いてOK」で、デザインのブレストが何度もできるような相手を見つけましょう。

MEMO

プロのデザイナーに自分のデザインを見てもらうのは、デザインの上達プロセスにおいて絶対に必要です。
自分一人だけでWebデザイン、UI/UXデザインを上達させようとするのは、変な手癖がついたり、拙いデザインから抜け出せなくなるので、絶対にやめましょう。

最低限のデザイン・コーディングスキルは身につける

当然ですが、デザインもコーディングもままならないようでは、
案件を獲得することも、遂行することもできません。

せめて、自分一人でWebサイトを1つ、デザインからコーディングまでできるだけのスキルは身につけておきましょう。

デザイン・コーディングの勉強は、独学でも、学校に通うでも構いません。

独学の場合は、こちら↓の記事に独学法をまとめているので、
よければご参考ください。

1年3か月で独学でUI/UXデザイナーになるためにやった12のステップ_メイン画像 1年3か月で独学でUI/UXデザイナーになるためにやった12のステップ

学校に通うのであれば、まずは[PR]東京デザインプレックス研究所を検討してみるといいかなと思います。

ぼくは通っていませんでしたが、デザイナー志望の友達が1年ほど通っていて、ビジュアルデザインのレベルかかなり上がっていました。

WebやUI/UXの講座もあるようですので、一度資料請求(無料)してみてはいかがでしょうか。



【PR】大人が学ぶ、デザイン専門校『東京デザインプレックス研究所』

とにかく勉強やトレースを欠かさない

フリーランスに限らずですが、Webデザイナー、UI/UXデザイナーたるもの、日々の勉強やトレーニングがとても大切です
バリバリインプットして、デザインスキルを磨きましょう。

勉強やトレーニングの方法は色々ありますが、
ひとまずこちら↓の2つの記事からスタートしてみるといいでしょう。

未経験からUI/UXデザイナーになった僕のおすすめ本7選+9選 未経験からUI/UXデザイナーになった僕のおすすめ本7選+9選 UI/UXデザイナーがトレース100本ノックをやってみた(バナー/アプリ) UI/UXデザイナーがトレース100本ノックをやってみた(バナー/アプリ)
ぼく
ぼく

特にトレースはめちゃくちゃやった方がいいです上手い人のデザインを何回も真似ることで、目が肥えてきます。

案件は選り好みせず、何でもやる

コスパの悪い案件、やりたいデザインとは違う案件、いろいろあると思いますが、
最初はとにかく数をこなすことが大切です

数をこなせば、デザインスキルも上がります。
同時に、案件の実績が増えて信頼感も高まり、案件獲得もしやすくなります。

案件の質を良くしていくのは、それからで十分です。

ぼく
ぼく

不思議なことで、「何でもやります!」スタンスで案件をこなしていると、案件獲得の「流れ」ができ、どんどん新しい案件が流れ込んできます。

会計ソフトを入れる

フリーランスは意外と事務作業が多く、特に経費処理と確定申告は、多くの時間と労力を使います
ある程度お金をかけてでも、これらの作業をなるべくサクッと済ませられる状態にしておきましょう。

ぼくはフリーランス時代、【PR】freee会計を契約し、使っていました。
経費処理や確定申告なども案内に沿ってポチポチするだけで済ませられるので、結構おすすめです。

これからフリーランスを考えている方は、ぜひ契約してみてください。

ぼく
ぼく

クレジットカードと連携すると、決済したものの勘定科目を自動で振り分けてくれるので、すごく楽です。
ちなみにぼくはスタンダードプランを契約していました。


フリーランスweb・UI/UXデザイナーの案件獲得方法

フリーランスで案件を獲得する方法はいろいろありますが、
ぼくがおすすめするのは次の4つです。

  • 知り合いの紹介
  • 飛び込み、テレアポ
  • クラウドソーシングを使う
  • フリーランスエージェントを使う

知り合いの紹介

個人的に一番のおすすめは、知り合いのつてで案件を紹介してもらう方法です。

ぼくもフリーランス時代、案件はほぼすべて、前職の仕事仲間のつてでいただいてました。
経験上、つてでいただいた案件には次のメリットがあると思います。

  • 受注確度が高い
    共通の知り合いを介すのでお互い話しやすいし、クライアント側の温度感も高いことが多いです。
  • 長い関係が築きやすい
    しっかり仕事をして信頼関係が築けると、継続的にお仕事をいただけたり、その人からまた別の人へ紹介してもらえたりします。営業せずとも、どんどん仕事が入ってくる状態になります。
  • なんだかんだ、「自分に合った人」と仕事ができる
    類は友を呼ぶ、ではないですが、自分と感性が近いクライアントに当たることが多いです。少なくともぼくは、「この人、全然気が合わない…」みたいなクライアントにはあまり出会いませんでした。

飛び込み、テレアポ

読者の皆さん
読者の皆さん

えーーー、飛び込み、テレアポなんて絶対イヤだ!怖い!ぜんぜん今どきじゃない!!

…と思うかもしれませんが、意外といい経験になるので、一度やってみてもいいと思います(笑)。

また、飛び込み、テレアポでお仕事をいただけたクライアントは、結構「自分に合った人」な場合が多く、長くお仕事をいただけたりします。

MEMO

飛び込み、テレアポは、100件アタックして1件受注、くらいの確率なので、結構忍耐が必要です。
ぼくも新卒時代に飛び込み、テレアポをやってて、すごくキツい思いをしましたが、コミュニケーション力や度胸が付いて、なんだかんだ、今のデザイン活動に役立っています
なかなか得られない経験ができるので、一度味わってみるだけでも結構違うと思います。

クラウドソーシングを使う

ぼく
ぼく

営業はあんまり得意じゃないから、オンラインでお仕事いただける感じがいいなぁ〜。

…という方には、オンラインで受注ができる、【PR】クラウドワークスやランサーズのようなクラウドソーシングもおすすめです。

バナー制作のような軽い案件であれば、打合せなどもなく、納品して終わり、みたいな場合もあります。
仕事ぶりが良ければ、継続受注もあり得ます。

ただ、クラウドワークスやランサーズは、受注までにそれなりにハードルがあったり、
単価の安い案件が転がっていたりするので、その点は要注意です。

ぼく
ぼく

ぼくもクラウドワークスで、バナーのコンペ案件に参加してましたが、受注できた案件はわずかでした。オンラインとはいえ、決してラクに受注できるわけではないので、その点は注意です。

フリーランスエージェントを使う

フリーランスエージェントとは、フリーランスと企業をマッチングさせるエージェントで、案件獲得や契約締結などを代行してくれるサービスです。
ぼくは使ったことないのですが、フリーランスのデザイナー仲間がおすすめしていました。

マージンから仲介手数料が引かれたり、週〇〇日稼働しないといけない、みたいなデメリットはありますが、エージェントと面接した上で、スキルに合った案件を紹介してくれるメリットがあります。
「案件獲得は誰かにお願いしたい…!」という方は、一度検討してもいいかもしれません。

Webデザイン、UI/UXデザインの案件を扱っているフリーランスエージェントとしては、次のようなサービスがあります。

クラウドワークステック

クラウドワークスが運営するフリーランスエージェントサービスです。
3日からOKの案件や、リモートワークの案件が多いのが特徴です。

Midworks

会計ソフトの利用料負担や労災保険など、福利厚生が充実しているのが特徴です。

ITプロパートナーズ

2~3日でもOKな、副業向けの案件が多いのが特徴です。
リモートワークOKな案件も豊富。

まとめ

  • 未経験からいきなりフリーランスのWeb・UI/UXデザイナーになるのは、リスクが高い
  • 特に、先輩デザイナーとの繋がりがないと、デザイナーとしてうまく成長できない
  • 会社でWeb・Ui/UXデザインのスキルを磨いてから、フリーランスになるのがおすすめ

以上でフリーランスのお話はおしまいです!

ぼく
ぼく

お疲れ様でした。どうもありがとさん