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- 未経験からWebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指しています
- 大手企業のWebデザイナー、UI/UXデザイナーに転職できたら、ステキな未来が待ってるの…?
- どうせなら大手企業に転職して、安定した給料とワークライフバランスを手にしたい…
- 大手企業のWebデザイナー、UI/UXデザイナーとして働くメリット、デメリットがわかるよ
- 大手企業に転職するためのノウハウがわかるよ
詳しく見ていきましょう。
はじめに
ぼく
先生
ぼく
先生
ぼく
未経験からWebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指していると、「大手企業に入りたいなぁ…」という欲望が出てきませんか?
ぼくは26歳の時、未経験から事業会社のUI/UXデザイナーに転職しましたが、転職当時はけっこう大手企業の求人案件に目を奪われていました。
実際にぼくは社員数1,000人超えの、業界的にはわりと大手の会社に転職し、そこで数年間UI/UXデザイナーとして勤めました。
ただし実際に働いてみて、よかったと感じたこともあれば、「ここは小さい会社の方が有利だな…」と感じたこともありました。
このページでは、大手企業でUI/UXデザイナーとして勤めたぼくが思う、「大手企業でWebデザイナー、UI/UXデザイナーとして働くメリット、デメリット」についてまとめてみました。
何かしらの参考になれば幸いです。
ここでの「大手企業」とは、マイナビ転職さんの記事に基づき、下記のような企業をイメージしてもらえればと思います。
- 一般的に業界の中で規模や売り上げ、シェア率などが上位にあり、世間的によく知られている企業であること
- 資本金3億円以上、従業員300人以上であること
…とはいえ、この定義に沿って厳密に「大手企業とそれ以外の会社を区別する」というわけではないので、なんとなく「知名度があってデカい会社だと、こんな感じの働き方になるんだな〜」くらいに捉えていただければと思います。
ぼくがいた会社について
まずはぼくがいた会社について説明します。
会社名はお伝えできないのですが、規模感としてはだいたい下記のような感じでした。
- 従業員数1,000人以上の事業会社
- 資本金3億円以上
- 業界的にはけっこう知名度があるサービスを運営していて、テレビCM打てるくらいの資金力はある
- デザイナーチームが社内にあり、複数のデザイナーが在籍していた
- わりとデカいビルにオフィスがあった
で、組織体制としてはこんな感じ↓で、赤枠の「デザインチーム」のところにぼくが在籍していました。
大手企業でWebデザイナー、UI/UXデザイナーとして働くメリット
ここからは、ぼくが感じた「大手企業のUI/UXデザイナーとして働くメリット」について述べていきます。
給料や福利厚生はわりといい
さすがに業界大手というだけあって、給料や福利厚生はそこまで悪くないと感じました。
(まあ、その前の会社が年収300万円いかないブラック会社だったのもありますが…)
ぼくは未経験OKの、いわゆるポテンシャル採用枠で入社したのですが、1年目の年収がだいたい430万円くらいでした。
有給も十分付与されましたし、冠婚葬祭時の手当金もしっかりと支給してもらいました。
また、福利厚生から少し話がそれますが、ぼくの職場は残業にけっこう厳しく、忙しくなければみんな定時には帰ってましたし、有給も取得しやすい風潮でした。
ぼく
箔が付く
「大手企業の有名なサービスに携わっていた」という経歴があると、Webデザイナー、UI/UXデザイナーとして威張ることができます。
威張る人
ぼく
…まあ、実際には「どんなサービスにいたか」よりも「何をしてきたか」の方が重要なので、ネームバリューだけでそのデザイナーの価値を測ることはできません。
ただ、それでも有名サービスの名前が出てくると「おっ?」となりますし、転職や副業、外部講演などで相手からの食いつきが良くなるのは事実あります。
いつかWebデザイナー、UI/UXデザイナーとして独立したいと考えている人は、大手企業の有名サービスに携わったキャリアがあると、お仕事を獲得しやすくなるかもしれません。
いろいろな方と知り合える
大手企業のWebデザイナー、UI/UXデザイナー枠だと、すでにデザイナーチームが存在していて、そこに配属されるケースが多いです。
そのため、経験豊富な先輩デザイナーと知り合うことができ、自分自身のデザインスキルを大きく伸ばすことができます。
ぼく
また、大手企業だと社員数が多いので、デザイナーだけでなくエンジニアやディレクター、営業や法務など、様々な方と交流を持つことができ、いろいろな価値観に触れられます。
ぼくも会社にいた時にいろいろな方と話したり飲んだりしましたが、デザインだけでなくビジネスの視点やエンジニアの視点、経営の視点など、本当にたくさんの学びを得ることができ、デザイナーとして視野を広げることができました。
もちろん中には気の合わない人、ちょっとやばい人もいたりしますが、それも含めていろいろな気づきを得られるのは、大手企業のメリットだと思います。
いろいろなツールが使える
大手企業だとプロジェクト単位でそれなりの予算がつく(ことがある)ので、個人だとちょっと手を出しづらい有料ツールも使うことができます。
たとえばデザインツールだと、AdobeのコンプリートプランやFigmaの有料プランが使えるので、After Effectsを触ってみたり、Figmaで制限なくファイルを作ったりすることができます。
(まあこれは、大手かどうかに限らず、Webデザイン、UI/UXデザインをやる会社であればどこも契約しているとは思いますが…)
その他、ABテストツール(Kaizen Platform など)やヒートマップツール(Mouse Flow など)、SEOの分析ツール(パスカル など)、競合サイト分析ツール(Similarweb など)などなど、Webサイトやアプリを運用する際に役立つ分析ツールもいじることができます。
これらのデザインツールや分析ツールを一通りいじっておくと、Webサイトやアプリをより効率的に運用することができるようになるので、いい経験になると思います。
もちろん、「大手企業だからどんなツールも使える!」というわけではなく、予算や状況に応じて契約したりしなかったり、というのはあります。実際にぼくのいた会社でも、予算の見直しにあたり有料ツールを解約したこともありました。
大手企業でWebデザイナー、UI/UXデザイナーとして働くデメリット
ここからは、ぼくが感じた「大手企業のUI/UXデザイナーとして働くデメリット」について述べていきます。
社内調整がかなり大変
大手企業だと部署やチーム、社員数がとても多く組織体制が複雑なため、画面のデザインを少し変えるだけでも、かなり多くの人を巻き込んでプロジェクトを進める必要があります。
ここで、ぼくのいた会社の組織体制をもう一度見てみましょう。
例えば「問い合わせボタンの色を赤から緑に変えたい!」と思ったとします。
小さい会社であればデザイナーの方で勝手に変えることができたり、直属の関係者2〜3人くらいに確認を取れば済むケースが多いと思います。
ただし大手企業だと、上図のように様々なチームが存在し、ボタンの色を変えたことで何かしら他チームの業務に影響が出る可能性があります。
ぼく
そのため、デザイナーは自身のチームだけでなく、PMやWebディレクター、コーダーチーム、開発チーム、営業チームなど、たくさんの人たちに周知・相談・交渉する必要があります。(場合によっては経営者層に報告をすることも…)
そしてこの時に、ただ「ボタンの色を変えたいです!」と訴えるだけでは周りのメンバーを納得させることはできません。
多くのチームに影響の出る変更です。
個人の感覚や主観に寄った主張ではなく、デザインを変える意義がそれなりに感じられる主張である必要があります。
デザイナー
Hさん
デザイナー
そのため、定量的・定性的なデータを用いて、主張に根拠を持たせる必要があります。時には資料を作り、関係者間の認識を統一させることもあります。
こんな感じで、大手企業だとボタンの色1つ変えるくらいの一見簡単そうな変更作業でも、社内調整でけっこう時間を取られることがあります。
デザイナー
Hさん
デザイナー
「どんなに小さな変更でも、上のような社内調整を取らないといけない」というわけではありません。他チームへの影響がなかったり、サイトの数値に影響の出ないような非常に軽微な修正(フッターメニューの文言修正など)であれば、数人に確認を取るだけで済むこともあります。
一方で、他チームへの影響があったり、サイトの数値(アクセス数、問い合わせ数など)に関わるような内容であれば、たくさんの関係者を交えて話をする必要があります。
リーダーへの報告業務が多い
大手企業になるとデザイナーの人数が多くなり、「誰が何をしていてどんな状況なのか」がわかりにくくなります。
しかしチームリーダーとしてはメンバーの稼働状況を常に把握しておき、新規プロジェクト発生時にメンバーをアサインしないといけません。
したがってWebデザイナー、UI/UXデザイナーは、チームリーダーへ定期的に自身の状況を報告する必要があります。
ぼくのいた会社だと、Webデザイナー、UI/UXデザイナーのチームで日次の状況確認ミーティングを開いたり、業務管理ツールでプロジェクトの進捗管理をしていました。
ぼく
いろいろと規制が多い
ぼくのいた会社はけっこう大きなサービスを運営していたのもあり、セキュリティや情報漏洩防止の観点から、下記のような行為は基本NGとされていました。
- 無料のオンラインサービス(Tiny pngなど)を使うこと
- コワーキングスペースなど、公共のWifiを使って仕事すること
- 自宅PCで仕事すること
- フリーフォントなどのファイルをダウンロードすること
- 機密保持契約を結ぶことなく、外部企業と取引を開始すること
ぼく
また、ぼくのいた会社は残業にけっこう厳しく、残業をする場合は申請が必要でした。
また、1ヶ月で残業できる総時間が決められており、その範囲内に収めなければいけませんでした。
会社の文化としてはとてもありがたかったのですが、忙しくなるとどうしても残業が必要な時もあり、そういうときは少し煩わしさを感じました。
「ルールに縛られずに、自由気ままに仕事したい!」という方は、ちょっとやりづらさを感じるかもしれません。
大手企業にWebデザイナー、UI/UXデザイナーとして転職するには?
Aさん
…と思っている方は、まずはWebデザインの勉強をしっかりして、ポートフォリオを一生懸命作るところから頑張りましょう。
未経験からWebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指す際、大手企業、中小企業に関わらず、基本的にはポテンシャルへの評価が採用の決め手となります。
ポートフォリオは、ポテンシャルをアピールする最も重要なツールです。
手を抜かずにしっかりとポートフォリオを作り上げれば、それだけやる気とスキルを証明でき、大手企業にも十分受かることができます。
ポートフォリオの作り方についてはこちら↓の記事にまとめているので、よければご参考ください。
ぼく
勉強については、独学でも学校に通うのでもどちらでもいいのですが、ひとまず一人で3~5ページのWebサイトを作れるレベルを目指すといいと思います。
独学についてはこちら↓の記事にまとめているので、よければご参考ください。
学校で学びたいという方は、東京デザインプレックス研究所を検討してみるといいかなと思います。
ぼくは通っていませんでしたが、ぼくの周りで会社員をやりながら東京デザインプレックス研究所に通ってWebデザイナーに転職した方もいますし、転職支援の環境も整っているようなので、安心して勉強できるかなと思います。
また、プロのデザイナーの方にポートフォリオの添削もしてもらえるので、初めてでもちゃんと転職につながるポートフォリオを作成することができると思います。
ぼく
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まとめ
- 大手企業のWebデザイナー、UI/UXデザイナーは、給料や環境が充実していて安定感はある。
- ただし社内調整やルールが多く、やりづらさを感じるところもある。
- 大手企業に行きたいなら、まずはポートフォリオをしっかり作り込むことが大事。
以上で大手企業のお話はおしまいです!
ぼく