※記事内に商品プロモーションが含まれる場合があります
- 今の会社がイヤで、WebデザイナーとかUI/UXデザイナーに転職しようとしている。
- ネガティブな転職理由をうまく印象よく言い換えたい。
- なんとなく、転職理由のまとめ方がわからない。
- 印象よく転職理由をまとめる方法がなんとなくわかるよ。
- 転職理由の例文を見ることができるよ
詳しく見ていきましょう。
ぼく
もくじ
はじめに
ぼく
先生
ぼく
先生
ぼく
ぼくは25歳のときに未経験から独学でWebデザイナー、UI/UXデザイナーへの転職を目指し、
今では事業会社のUI/UXデザイナーとして働いています。
ぼくが転職した理由は、とにかく前の会社を辞めたくて(DTPデザイン制作会社で新規開拓の営業をやっていました)、自分の好きなことを仕事にしたいと思ったからでした。
(いわゆるネガティブな動機というやつです)
しかしよく転職サイトでも言われていますが、面接ではなるべくネガティブな印象を残さないように転職理由を説明しなければなりません。
(ネガティブな動機で転職を始めたぼくにとって、転職理由のまとめ方や伝え方はなかなか頭を悩ませるものでした…。)
このページでは、そんな”転職理由の伝え方”にお悩みの方向けに、
ぼくが転職当時、ネガティブな転職理由をどのようにポジティブにまとめたのか、
手順だったり考え方だったりをまとめてみました。
参考になれば幸いです。
なぜ転職理由を聞いてくるのか
面接官が転職理由を聞いてくるのには、主に次の3つを確かめたいという意図があります。
- “軸”を持った人物なのか?
- 入社後もすぐに辞めたりしないで仕事をしてくれるか?
- 筋の通った考えを持っているか?
要するに、応募者の内面や人柄、熱意などを確かめようとしています。
“内面や人柄、熱意”というのもなかなか抽象的で難しいところではありますが、少なくとも支離滅裂なことを言っている人はあまり信用できないですし、面接官も採用したくないでしょう。
逆にしっかりした”軸”を持っている人や、理路整然と話している人を見ると、なんだか信頼が持てたり、魅力を感じて採用したくなるものです。
ぼく
転職理由のまとめ方
ぼく
ぼくが転職理由をまとめたときの手順は、大きく次の4ステップです。
- 回答のテンプレートを準備する
- テンプレートに転職理由を当てはめてみる
- 話をうまく調整し、印象よくまとめる
- 結論から述べるように文章を整える
それでは順を追って見ていきましょう。
手順1. 回答のテンプレートを準備する
まずは転職理由の模範的な回答文(テンプレート)を用意します。ぼくが考えるテンプレートは次のような文章です。
- 私は「A」という理由で前の会社に入社し、「A’」という仕事をしていました。
- そんな中、「B」がきっかけでWebデザイナー(UI/UXデザイナー)の存在を知り、興味を持ち始めました。
- しかし、「C」という事情から、前の会社に残るのではなく転職した方がいい、という判断に至りました。
ポイントは、前職への入社時から、心境の変化を経て転職を決意するところまで、一気通貫で話をまとめることです。
ぼく
そもそもですが、未経験からWebデザイナーやUI/UXデザイナーを目指して転職するなんてなかなかリスクを伴う決断ですし、
どんなきっかけがあったのかなど、面接官からしたら突っ込みどころが満載です。
面接官の頭の中をまとめると、
面接官
このような状況になっています。
この内容をもう少し細かく分解すると、
- 前の会社=過去に自分で入社を決意した会社
- なのに、その会社をやめて転職しようとしている
- しかもWebデザイナー(UI/UXデザイナー)に
となります。
つまり、一言で転職理由と言っても、
前の会社に入社した経緯からWebデザイナー、UI/UXデザイナーを意識し、転職を決意するところまで、
一貫してスジの通った話ができなければなりません。
整理すると、
- 前の会社に入社した理由と、どんな仕事をしていたか
- Webデザイナー(UI/UXデザイナー)を意識したきっかけ
- 転職という判断に至った理由
この3つに答える形で、話をまとめていくことになります。
❸について補足すると、前の会社でWebデザイナー、UI/UXデザイナーになれるなら、別に転職をしなくてもいいわけです。”残る”のではなく”出る”という判断に至ったのはどうしてなのか、まとめる必要があります。
コツとしては、「会社に残るよりも転職した方が効率がよかった」という話に落としこむとまとまりがよくなるかと思います。
- 自分のやりたいことがあるのに、会社の経営方針や評価制度、組織構造などがネックになって実現できなかった、しにくかった
- 自社にはノウハウがなく独学に近い状態になるので、ノウハウのある所で経験を積みたいと思った
などなど、です。
手順2. テンプレートに素直な転職理由を当てはめてみる
先ほどのテンプレートの「A、A’、B、C」を埋めていきます。
まずは素直な転職理由でいいので、当てはめてみましょう。
サンプルとして、ぼくの転職当時の素直な転職理由をザっとまとめてみました。
- 広告に興味があり、新卒でDTPのデザイン制作会社に入った。パンフレットとかの企画、提案ができることに魅力を感じていた。
- 新規開拓の営業をしていたが、仕事の相性が合わなくて病んだ。
- 自分に合った仕事を見つけるべく適職診断をやり、Webデザイナーの存在を知った。
- ちょっとかじってみたら面白くてハマった。
- 前の会社は「Webデザインができる人材」ではなく「新規開拓の営業ができる人材」を求めていたし、社内にWeb系の部署もノウハウもなかったので、その会社でWebデザイナーになるのはキツかった。
- そうだ、転職しよう!
これを先ほどのテンプレートに当てはめてみます。
- 私は「A: 広告の仕事に携わりたい」という理由で前の会社に入社し「A’: 新規開拓の営業」という仕事をしていました。
- そんな中、「B: 適職診断」がきっかけでWebデザイナー(UI/UXデザイナー)の存在を知り、興味を持ち始めました。
- しかし、「C: 前の会社は新規開拓の営業ができる人材を求めていたし、社内にWeb系のノウハウもなかった」という事情から、前の会社に残るのではなく転職した方がいい、という判断に至りました。
ぼく
手順3. 話をうまく調整し、印象よくまとめる
さて、ここからはネガティブな要素を徹底して排除していきます。
手順2でできあがった転職理由だと、AからBまでの話の流れに違和感があるので、ここを直していきます。
まず、AからBまでの流れを整理すると、
- 広告の仕事に魅力を感じて前の会社に入社した
- 新規開拓の営業をやった
- 適職診断をした
このようになります。
ただしこのままだと、文章には書いていないですが、
- 広告の仕事に魅力を感じて前の会社に入社した
- 新規開拓の営業をやった
- 営業が向いていなかった、イヤだった
- 適職診断をした
このような文脈が読み取られてしまい、「新卒で会社選びをミスった」感につながってしまいます。
しかし、です。このように言い替えたらどうでしょうか…?
- 広告の仕事に魅力を感じて前の会社に入社した
- 新規開拓の営業をやった
- 営業以外の仕事をしてみたくなった
- 適職診断をした
文脈はまだおかしいですが、若干、意欲的な姿勢が出てきて、
「新卒で会社選びをミスった」感が薄れたのではないでしょうか?
しかしまだ油断は禁物です。
この文脈だと次の2点がまだ疑問として残るので、ここをうまく説明できるようにします。
- なぜ営業以外の仕事をしてみたくなったのか?
- なぜ適職診断をしたのか?
ぼく
なぜ営業以外の仕事をしてみたくなったのか?
ぼくの場合、入社当初は少なからず仕事内容に魅力を感じていました。
しかし結果的に営業という仕事がイヤになり、転職をするに至っています。
この一連の流れをよーく振り返り、当時の出来事や”感情の粒”を拾い集めてみます。
何かしら、「思っていたのと違う!」「〇〇がしたかったのに、そうではなかった」というギャップ要素があるはずです。
このギャップ要素を、きちんと言葉で説明できるようにします。
ぼくの場合は、次のようにまとめることができました。
- 入社するときはパンフレットの企画や提案といった”モノ作り”みたいなことに魅力を感じていた
- けど、実際は外回りをして”案件をとってくる”ことに評価の重きが置かれていたので、あまり”モノ作りに携わる”ことができなかった。
- もう少しじっくりとモノ作りに携わりたいと思うようになった。
実際には転職の1番の理由ではないのですが、ぼくが前の会社に対して“なんだかなぁ…”と思っていた要素の一つではありましたし、転職理由から大きくそれた内容でもないので、採用しています。
なぜ適職診断をしたのか?
ギャップ要素をまとめた結果、「モノ作りに携われる仕事がしたい」という内容が見えてきました。
しかし、一言で「モノ作り」と言ってもけっこう漠然としています。
デザインもあればプログラミングもありますし、大工さんだって”モノ作り”です。
この“モノ作り”の方向性を決める手段の一つとして、適職診断を利用したという流れに落とし込んでみましょう。
(ちょっと強引ではありますが、「営業が向いていないから適職診断を行いました」というよりははるかにマシです)
まとめると、次のようになります。
- 一言で”モノ作り”と言っても、プログラミングやらデザインやら、ジャンルはいろいろある。
- どのジャンルが自分に合っているか確かめたく、適職診断などを使って調べた。
- その結果、Webデザインという選択肢に出逢った
- 実際にかじってみたら、面白くてハマった。
以上のことをふまえると、転職理由を次のようにまとめることができそうです。
- 私は「A: 広告に興味があり、モノ作りに携われる仕事がしたい」という理由で前の会社に入社し、「A’: 新規開拓の営業」という仕事をしていました。
- そんな中、「B: 思ったよりも外回りや案件獲得への評価軸が強かったことから、じっくりとモノ作りに携わりたいという想いが高じ、自分がどんなジャンルのモノ作りに向いているのか調べたこと」がきっかけでWebデザイナーの存在を知り、興味を持ち始めました。
- しかし、「C: 前の会社は新規開拓の営業ができる人材を求めていたし、社内にWeb系のノウハウもなかった」という事情から、前の会社に残るのではなく転職した方がいい、という判断に至りました。
ぼく
“ネガティブな転職理由をどうポジティブに言い換えるか”については、リクナビNEXTの下記サイトが参考になります。
ぼくの場合は、「ありがち退職理由③」が対象です。
参考 「ネガティブな退職理由」を「ポジティブな転職理由」に変換するには?リクナビNEXT手順4. 結論から説明する形で文章を整える
面接に限らずビジネス全体で言われることですが、
質問への解答や報告は必ず結論から言うようにします。
(ビジネスの鉄則です!)
上でまとめた転職理由を一言でまとめると、
「じっくりモノ作りに携われる仕事がしたくなったから」
となります。
まずはこれを文頭にもってきて結論とし、続けて詳細を述べていきます。
すると、次のように転職理由がまとまります。
モノづくりにしっかり携われる仕事がしたい、というのが根底にあります。
ぼくの前職の会社はパンフレットとかを作る小さな広告代理店でして、ぼくはそこで営業として、案件獲得から制作物のディレクションまで担当していました。
とはいえ、基本的に新規開拓の営業を任されており、受注数を増やし売上を上げることに評価軸が置かれていましたので、制作物にじっくりと関わるというよりは、どちらかというと外回りをして案件を取ってくることにウェイトを置かなければなりませんでした。
一方で、ぼくとしてはもっと制作側にウェイトを置きたいという想いがあり、”モノを作る”仕事がしたいという気持ちが高まってきまして、転職を考えるようになりました。
ただ、”モノを作る”といってもいろいろなジャンル、例えばプログラミング、デザイナーなど、があるかと思います。「ぼくはどのジャンルが向いているのだろう」と思いまして、適職診断などを使いつつ調べたところ、Webデザイナーという選択肢に出合いました。
実際にWebデザインをかじってみたのですが、とてもおもしろく、ドップリとはまってしまい、これを本業にしたいと思うようになり、転職を決意しました。
前の会社でWebデザイナーとして働くことができなかったのかというと、決してそういうわけではございません。
ただ先ほど申しました通り、前職では案件獲得、売上アップが強い評価軸としてあり、Webデザイナーとしてのポジションを確立するためには相当なマンパワーが必要でしたし、会社的にもWebについての経験値があまりない状況でした。
そのため、Webをメイン事業としている会社に転職したほうが効率が良いと判断し、転職を決意いたしました。
これで転職理由が完成しました。いかがでしたでしょうか?
転職理由のまとめ方は人それぞれではありますが、
1つの参考として見ていただけたらと思います。
ぼく
補足
転職理由は必ず面接で聞かれるので、
口頭でしっかりと説明できるよう、何度も練習しておくことをオススメします。
面接官
転職当時のぼく
そしてもう一つ、これは転職理由から少し話がそれてしまいますが、
転職への本気度を示すものとして、しっかり作り込んだポートフォリオを用意しておきます。
口先の説明がいくらしっかりしていても、目に見える証拠がなければただのむなしい主張で終わってしまいます。論より証拠、です。
ぼく
まとめ
- 転職理由はロジックをしっかり通してはきはき説明するべし
- ネガティブな表現は徹底して排除する。ポジティブに言い換える。
- 転職理由とはいえ、前の会社への入社理由から転職に至った経緯まで、話すべき範囲がまあまあ広い。
以上で転職理由のお話はおしまいです!
ぼく