※記事内に商品プロモーションが含まれる場合があります
- 未経験からWebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指しています
- Webデザイン、UI/UXデザイン関係の資格があるけど、取った方がいいの…?
- おすすめの資格を教えて欲しい!
- 未経験からWebデザイナー、UI/UXデザイナーに転職するのに、資格は必要ないよ
- 資格を取ったからといって、転職が有利になることはあまりないよ
- とはいえ、資格勉強のメリットがないわけではないから、そこも説明するよ
詳しく見ていきましょう。

はじめに

先生、ぼく転職のために、資格を取ろうと思うんです。
色彩検定と、Web技能検定と、あれとこれと…

あー、やめた方が良いぞ。
資格は転職にはあまり役に立たんぞ。

え、そうなんすか…!?

未経験からWebデザイナー、UI/UXデザイナーへの転職だと、資格よりも、ポートフォリオの内容の方が重視されるんじゃ。資格の勉強より、ポートフォリオ制作を頑張った方が効果的じゃぞ。

了解っす。
未経験からWebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指すとき、「資格を取った方がいいのかな?」と悩むことはありませんか?
ぼくは26歳の時、未経験から独学でWebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指し、
事業会社のUI/UXデザイナーとして転職しました。
ぼくも転職当時、資格を取るか迷った時期がありましたが、
結局、資格を取ることなく転職を終えました
(面接でも資格について一切聞かれませんでした)。
未経験からデザイナーを目指す場合、資格の有無はそれほど重要ではありません。
もちろん資格取得にはメリットもありますが、
それよりもポートフォリオに力を入れることが圧倒的に効果的です。
このページでは、未経験からWebデザイナーやUI/UXデザイナーを目指す際の「資格取得」について、ぼくの経験をもとに解説しています。
よければご参考ください。
Webデザイナー、UI/UXデザイナーへの転職に、資格はあまり必要ない
Webデザイナー、UI/UXデザイナー向けの資格として、ウェブデザイン技能検定やGoogle UX Designプロフェッショナル認定などが挙げられます。
ですが、これらの資格は転職時にはあまり必要がなく、入社してから取るのでも全然大丈夫です
(ぼくの周りの現役UI/UXデザイナーでも、資格を持っていない人はたくさんいますし)。
その理由は、次の2点です。
- 資格が必要な職種ではないから
- ポートフォリオでその人のポテンシャルがほぼわかるから
資格が必要な職種ではないから
Webデザイナー、UI/UXデザイナーは建築士などと違い、資格がなくても働ける職種です。
スキルがあれば、誰でもプロとして働けます。
資格はあくまでも、補助的な立ち位置にしかすぎません。
ポートフォリオでその人のポテンシャルがほぼわかるから
採用担当者は、応募者のポートフォリオを見ただけで、その人のデザインスキルや本気度を一瞬で理解できてしまいます。
具体的には、下記のようなことがわかります。
- 転職に対する本気度
- どんなデザインが得意そうか
- デザインの思考プロセス、課題解決力
- プレゼンテーション力
- クライアントとの調整力
- グラフィックデザイン、UIデザインのスキル
- Webサイト構築に関するスキル

お、これが君のポートフォリオだね。
どれどれ、ビジュアルデザインは微妙、と…。

ひえ〜
…こんな感じで、ポートフォリオの内容でそのデザイナーのポテンシャルを十分把握できてしまいます。
そのため、Webデザイナー、UI/UXデザイナーの転職では、資格についてはあまり問われない傾向にあるのです。

ポートフォリオの重要性や作り方については、こちら↓の記事にまとめているので、よければどうぞ。

資格を取るメリットとは?
とはいえ、「資格を取ってはいけない!」というわけではありません。
もちろん、資格を取ることによって得られるメリットもあります。
ぼくも少しだけ資格勉強をかじったり、資格を取ったりしましたが、
そこで感じた「資格を取るメリット」は、大きく次の3点かなと思っています。
- 知識を得られる(実務に役立つかどうかは別)
例えば、Google UX Designプロフェッショナル認定であればUXデザインの全体フローを、色彩検定であれば色に関する深い知識を得ることができます。 - これまでの経験やナレッジを再整理し、体系立てられる
すでにWebデザイナー、UI/UXデザイナーとして働いている人向けですが、これまで感覚的にやっていたこと(配色とか)や、今までのプロジェクトでやってきたことなどを、資格勉強を通して再整理したり、「ここが足りていなかったな…!」という気づきを得ることができます。 - いばれる
資格取得の一番大きな魅力です(笑)。資格を取れば、それを履歴書に書いたり、自己紹介のプロフィールに載せられます。フリーランスの方だと、名刺に肩書きを書くことができ、お仕事の受注率アップにもつながります。
Webデザイナー、UI/UXデザイナー向けの資格はどんなものがあるか?
一般的に、Webデザイナー、UI/UXデザイナー向けの資格として、次のようなものが挙げられます。
もし資格取得に興味があれば、チェックしてみてください。
- ウェブデザイン技能検定
- Google UX Designプロフェッショナル認定
- Webクリエイター能力認定試験
- HTML5プロフェッショナル認定試験
- 色彩検定
- 人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度

それぞれ見ていきましょう。
ウェブデザイン技能検定
受験費用:3,000円~32,000円(等級や受験方式によって異なる)
ウェブデザイン技能検定は、その名の通り、Webデザインに関する知識や技量を認定する資格です。
厚生労働省が認定団体となっており、Webデザインの資格としては唯一の国家資格です。
ウェブデザイン技能検定は3級から1級まであり、学科試験と実技試験から選んで受験できます。
3級はWebサイト制作の基本的な技術(HTMLとCSSの基本的な使い方、デザインの基本など)が、
1級はより専門的なスキル(プロジェクト全体の管理、アクセス解析、セキュリティ対策など)が問われます。
3級と2級は実務経験がなくても受けられますが、1級はある程度の実務経験がないと受けられません。
Google UX Designプロフェッショナル認定
受験費用:月額約5,000円 × 6ヶ月(為替によって変動あり)
Google UX Designプロフェッショナル認定は、Googleが提供するオンライン学習プラットフォーム「Coursera」を通じて取得できる資格です。
6ヶ月間の学習コースが用意されており、それを履修することで認定資格が取得できます。
コースはUXデザインの基礎から実践的なスキルまでを習得できる内容になっており、ユーザー調査やワイヤーフレーム、ユーザビリティテストなどを実践的に習得します。

デザイン未経験の方でも始められるよう設計されているので、UXデザインを学ぶ入り口として利用してみてもいいかもしれません。
Webクリエイター能力認定試験
受験費用:6,100円~7,700円
Webクリエイター能力認定試験は、サーティファイという認定委員会が主催している資格試験です。
資格は「スタンダード」と「エキスパート」の2種類があります。
前者は静的なWebページの作成(HTMLやCSSの基本的なコーディングなど)が、
後者はより高度なサイト設計(色彩設計やアクセシビリティなど)ができるのを目指すレベルとなっています。

資格試験は在宅でオンラインで受験できます。
HTML5プロフェッショナル認定試験
受験費用:16,500円
HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5やCSS3、JavaScriptなどのWeb関連技術に関する知識とスキルを評価する資格試験です。
どちらかというとコーディング専門の資格で、これまで紹介した資格とは違い、色彩や情報設計といったUIデザインスキルについてはあまり問われません。
代わりに、細かいコーディング知識やパフォーマンス改善など、実装面の専門的なスキルが問われます。
試験は「Level.1」と「Level.2」があり、テストセンター、または在宅で受験ができます。

コーディングを専門とする方々の間では、HTML5プロフェッショナル認定試験は結構有名です。ぼくの周りでも、資格を持っているコーダーさんが何人かいます。
色彩検定
受験費用:6,000円~15,000円
皆さんお馴染み、色彩検定です。色に強くなれます。
文部科学省が後援している公的な資格で、名実共にかなり権威があり、持っているだけで箔が付きます。
普段何気なく見て選んでいる「色」について、体系立った知識と理論を持って接せるようになります。ただその分、勉強と試験対策にけっこうな時間と労力を費やす必要があります。

ぼくもまだ受験したことないですが、いつか受験したいなーと思っている今日この頃。
人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度
受験費用:23,000円~30,000円(受験料+資格登録料)
人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度は、ユーザー中心のデザインプロセスを専門的に行えるか?を検定し、認定する資格です。
HCDとは、製品やサービス、システムの開発において、人間のニーズや行動を考慮し、使いやすさやユーザー体験を重視する設計アプローチを指します。
すごくざっくり言うと、デザイン設計において、下記の点をどれくらいしっかり行うことができたか?が問われます。
- ユーザー調査(インタビューなど)をどう設計し、実行したか
- ユーザーをどう理解したか、なぜそう理解したか
- 上記をふまえ、どうデザインに落とし込んだか

実際の業務でのプロジェクトを事例として挙げながら、上記を証明するので、実務経験のあるデザイナー向けの資格となっています。
試験はちょっと特殊で、テスト形式ではなく、期日までにレポートを提出する形式となっています。
資格は「スペシャリスト」と「専門家」の2種類があり、実務経験の長さで受験できる階級が変わります。
まとめ
- 未経験からWebデザイナー、UI/UXデザイナーを目指す際、資格はあまり重要ではない
- 資格取得に力を入れるよりは、ポートフォリオに力を入れるべし!
- 資格は、今までのデザイン活動の振り返りや、知識取得のために活用すると良さそう
以上で資格のお話はおしまいです!

お疲れ様でした。どうもありがとさん